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興行価値 商品としての映画論 大高宏雄

興行価値 商品としての映画論 大高宏雄 ――19年公開映画の中で、ベストワンを選ぶとしたら? 「文句なしに『アイリッシュマン』だ。3時間29分という長い作品だったが「シネ・リーブル池袋」で観た。『これは絶対に映画館のスクリーンで観る映画だ』と思った」 ――『アイリッシュマン』は全米トラック運転手組合の委員長だったジミー・ホッファの失踪、および殺人に関与したとされる実在のヒットマン:フランク・シーランの半生を描いた映画ですが、作品の魅力はどこにあるのですか? 「ズバリ、主人公のヒットマン、フランク・“アイリッシュマン”・シーランを演じたロバート・デ・ニーロだ。 シーランは、アイルランドから出てきて、ジョー・ペシが演じるマフィア、ラッセル・バッファリーノの片腕となり、アル・パチーノが演じるホッファ委員長の片腕にもなる。ただ、よく見てみよう。そもそも、彼がどういう人物なのか、わかる人はいないのではないか。ヒーローであるはずがないし、ヒーローの裏返しとなるアンチヒーローでもない。抽象的な言い方になるが、彼は“名付けようのない存在”とでも表現するしかない。 何が行動の原動力になっているのか。彼の生き方を規定しているのが、過ぎ行く時の流れ、いわば時間軸の変化そのもののように見えてくる。娘に、もっともらしいセリフを吐くシーンは確かにある。ただ、その言葉もあまり地に足がついていない。マーティン・スコセッシ監督の本音はそこにない。いわば、わかりやすく、ありきたりな人間劇とは全く対極な作りになっているのだ。名付けようのないとは、人間でありながら、人間性をどこかではみ出していくような存在のことでもあろうか。スコセッシ監督の『タクシードライバー』(1976年)を頭に思い描くと、『アイリッシュマン』のデ・ニーロが、少しは鮮明になるのではないか。彼が演じた『タクシードライバー』のトラヴィスの行動は、映画的な時間軸のなかで、定まっていく。 彼が決定付けたというより、別の何物かが彼の行動を規定していく。家族の不安感が描かれ、父親らしい言葉もある『アイリッシュマン』のデ・ニーロにも、同じことが起こっている」 ――スクリーンで観ることがふさわしいとのことですが、具体的にどのような点に感動されたのでしょう? 「『アイリッシュマン』は、実にスクリーンの暗闇が似合う映画だ。ダークな世界という面もあるが、いかがわしい男どもが、遮二無二なって右. コラム:大高宏雄の映画カルテ 興行の表と裏。映画ジャーナリストの大高宏雄氏が、数字だけでは語り尽くせぬ映画興行の表裏を、独自の視点と切り口で季節ごとに読み解きます。. 大高 宏雄『興行価値―商品としての映画論』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約0件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。. ――日本映画と外国映画を含めて19年のベスト3を挙げるなら? 「今年は、3本とも洋画になった。ベストワンは『アイリッシュマン』(上映時間3時間29分)、2番手は『ジョーカー』(2時間2分)、3番目は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2時間41分)。3作品ともアメリカニューシネマの血脈と地層につらなるハリウッド大作と見ている。日本映画でも、例えば『宮本から君へ』など高く評価している作品はあるが、この3本に比べると映画の土台、土俵がまるで違っていて、今年の邦画では太刀打ちできない」 ――『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、どう観ました? 「クエンティン・タランティーノ監督の映画愛、俳優愛に惚れ惚れする作品だ。惚れ惚れという形容句のなかに、本作の魅力が詰まっている。有名、無名のハリウッド映画人たちの生々しい姿に興味がつきないだけではない。その描き方に、彼の映画愛があふれている。だから、やはりシャロン・テート事件を描くことの意味が、胸に鳴り響いてくる。狂信的なカルト集団に殺害された現実のシャロン・テートを描くのではない。ハリウッドを目指した一人の女優の純粋な夢をひたすらに熱く、愚直に描こうとしたのだ。映画館で、自分が出演した映画を虚心に見つめるシーンの彼女の美しさはたとえようもない。このシーンを撮りたいがために、本作を作ったのではないかと思えるほどだ。これは有名、無名、男女関係なく、ハリウッドを目指す人間たちへの賛歌そのものに見える。その中心に、永遠のシャロン・テートがいた。そんな作品だと思った」 ****** 大高宏雄氏は、『キネマ旬報』にて「大高宏雄のファイト・シネクラブ」(年度キネマ旬報読者賞受賞)、『毎日新聞』にて「チャートの裏側」、『日刊ゲンダイ』にて「大高宏雄の新・日本映画界最前線」など多くの連載を持ち、映画に関する著書も多数。1992年には、独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、最新の年度で28回目を数えている。 氏は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(1969年に『ウエスタン』の邦題で公開された大作の2時間45分のノーカットオリジナル版)も劇場で観て感動したという。ベスト3作品に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』を加えて、「. プロフィール 1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1987年、映画雑誌「映画前夜」を個人で発行。.

興行価値―商品としての映画論 1996/07/01. 著者 大高宏雄 出版社 鹿砦社; 刊行年 1996. See full list on friday. 6 Cinemaビジネスはお好き? 映画ジャーナリストの大高宏雄氏は、本作の興行について「今回の記録的な大ヒットは、原作の社会現象化、広範囲な層に共感を生んでいる作品.

〒東京都杉並区荻窪TEL:FAX:東京都公安委員会許可 第号. 興行価値の本の通販、大高宏雄の本の情報。未来屋書店が運営する本の通販サイトmibonで興行価値を購入すれば、ポイントが貯まります。本の通販 mibonではの本 新刊・既刊や雑誌など約250万冊の本が購入できます。. コウギョウ カチ : ショウヒン トシテノ エイガロン. Amazonで大高 宏雄の興行価値―商品としての映画論。アマゾンならポイント還元本が多数。大高 宏雄作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。.

興行価値 商品としての映画論. 年の映画界は料金値上げがあったが、映画人口は21世紀で最高を記録した。興行興行収入も20%近い増加が見込まれる。その背景は何か? 映画ジャーナリストの大高宏雄氏に実情を聞いた。. 映画ジャーナリスト大高宏雄氏が日本を代表する映画監督・木下惠介を語る!。 講師プロフィール1954年、浜松市生まれ。浜松北高を経て、明治. 〒大阪府大阪市阿倍野区長池町 4-14 TEL:FAX:大阪府公安委員会許可 第号. 毎年1回、日本映画のイベント、通称『日プロ大賞』(日本映画プロフェッショナル大賞)を主宰。年で9回目を数える。 著書に『ミニシアターをよろしく』(共著、宝島社)、『興行価値――商品としての映画論』(鹿砦社)、『ミニシアター的!. キネマ旬報の人気連載「興行価値」の書籍で大分前に購入しました。大高宏雄著一度ざっと読んだだけなので痛みは無い様に思います。破れや書き込みページ抜けはありません。発行日1996年7月30日鹿砦社 定価2500円個人の自宅保管品なのでNCNRでお願いします。. 著書は『興行価値―商品としての映画論』(鹿砦社)、『仁義なき映画列伝』(同)、『映画賞を一人で作った男 日プロ大賞の18年』(愛育社)、『映画業界最前線物語 君はこれでも映画をめざすのか」(同)など多数。.

――今年、印象に残った作品は何でしょうか? 「『ジョーカー』(10月公開、323館。※館数はファーストラン時点、以下同)を一番手に挙げなくてはならないでしょう。この大ヒットは本当に不思議。バットマンの宿敵キャラクターの誕生を描いた『ジョーカー』は、紛れもなく「DCコミックス」から生まれた「DC映画」だ。ところが配給のワーナー・ブラザースは、DC映画としての宣伝を強く打ち出さないことで『ジョーカー』から“DC映画色”を消して、幅広い層の観客を取り込もうとした。結果、若い人を中心に多くの観客の関心を呼ぶことに成功し大ヒットに繋げた。 DC映画として宣伝をしなかった理由は、日本でのDC映画の興行的な限界が分かっていたからだ。DC映画には年以降に日本で興行収入が20億円を超えた作品はなく、遡っても『バットマン』(1989年公開、監督:ティム・バートン、主演:マイケル・キートン)が35億円弱。それが『ジョーカー』は50億円を突破(12月15日)して、歴代のDC映画の中で日本での興行収入ナンバーワンになってしまった。 DC映画はキャラクターの魅力に尽きる。何と言ってもバットマンとスーパーマンだ。ところが両者には日本での興行力に限界があった。今回、真逆のヴィラン(悪役)側からジョーカーが出てきてヒットした。今までのようにDCキャラクターを打ち出した映画として『ジョーカー』を宣伝していたら、これほどのヒットにはならなかった」 ――『ジョーカー』の作品としての魅力はどんなところにあるのですか。 「逆に、若い人たちに『ジョーカー』のどこに魅かれたのかを聞きたいくらいだ。ひとつ言えるのは、『ジョーカー』は、極めてパワフルで精緻なエンターテインメント作品だ、ということ。『ジョーカー』は、とかく格差社会を描いた社会派問題作としての側面が捉えられがちだが、批評的な視点ではそのとおりだろう。ただ、興行となると微妙に話は違ってくる。その視点のみだったら、ここまで若い人たちがジョーカーのキャラクターに引き込まれていくことはなかっただろう。だって若い人観客は『ジョーカー、かっこいい!』と言っているのだから。 私が『ジョーカー』を観て一番感じたのは強烈な“ハラハラ感”と“恐怖感”。これはエンタメの大切な要素だが、『ジョーカー』の“ハラハラ感”と“恐怖感”は今までのホラー映画などとはまったく. 文教堂書店. シリーズ 会社編. 大高宏雄、鹿砦社、、1冊 初版・カバー・帯 丁寧、迅速をこころがけております. 【tsutaya オンラインショッピング】興行価値/大高宏雄 tポイントが使える・貯まるtsutaya/ツタヤの通販サイト!本・漫画やdvd. 映画ビジネス最前線 : 新たなる挑戦!

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興行価値 商品としての映画論 ¥700. 著書は「興行価値―商品としての映画論」(鹿砦社)、「仁義なき映画列伝」(鹿砦社)、「映画賞を一人で作った男 日プロ大賞の18年」(愛育. 通常6~10日以内に発送します。. 日本映画では1920年代にさまざまな独立プロが輩出している。牧野省三(しょうぞう)のマキノプロや衣笠貞之助(きぬがさていのすけ)の衣笠映画連盟、時代劇スターの阪東妻三郎(ばんどうつまさぶろう)、市川右太衛門(うたえもん)、片岡千恵蔵(ちえぞう)、嵐寛寿郎. 日本映画への戦略 - 大高宏雄 - 本の購入は楽天ブックスで。全品送料無料!購入毎に「楽天ポイント」が貯まってお得!.

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